睦月とら子のひとりごと

30代女性獣医師&主婦。現在は夫の農業経営を手伝い中。ペット、漫画、暮らし関連で好きなことやおすすめしたいことを書いています。読者登録、フォロー、ブクマなど大歓迎です♪

犬や猫にプラスの言葉を|ペットとの暮らしが幸せになるように【獣医の経験談もあり】


犬や猫にプラスの言葉を|ペットとの暮らしが幸せになるように【獣医の経験談もあり】

前向きな気持ち、笑顔、プラスの言葉が治療の成果に影響を与えるという話、聞いたことないですか?

よくテレビなどでも感動体験の話が紹介されていることがありますよね。

 

これって、人に限らず、犬や猫の動物も同じなのかなって思っています。

獣医師として犬や猫の治療にあたっていたとき、その動物たちがどんな家庭で暮らしているのか、飼い主が動物にかける言葉ってすごく重要だと感じていました。

 

もちろん、科学的根拠はないので、なんとなくですが。

『プラスの言葉、笑顔、前向きな姿勢』

これらがある家庭の犬や猫たちは飼い主と長く一緒に過ごせている気がしていました。

 

この記事では、わたしの獣医師としての経験も紹介しながら、犬や猫にプラスの言葉をかけて欲しいというわたしの考えをお伝えします。

 

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治療中の犬や猫に対してあなたがかけている言葉は?

あなたの愛犬や愛猫が重たい病気を患っていて、現在治療に通っているとき、あなたは愛犬や愛猫に何と言葉をかけていますか?

 

①「よく頑張ったね。偉かったね。」

②「痛かったね。つらいね。ごめんね。」

 

①と②、どちらの方が多いですか?

状況によっても違うと思うのですが、例えばあなたが愛犬や愛猫の異変に気づくのが遅れて病気がかなり進行してしまっていた場合、申しわけないという気持ちから②の方が多くなることがあります。

 

もっと早く気づいてあげていればという後悔と悲しみの気持ちでいっぱいになってしまいますよね。

 

 

「つらい」の言葉は伝染する

「つらい」の言葉、悲しい気持ちは伝染します。

あなたの愛犬や愛猫にも伝わり、余計につらい思いを抱えてしまうかもしれません。

そして、あなた自身の家族にも悲しい気持ちは伝わっていきます。

 

 

悲しい気持ちを長引かせないように

悲しむこと自体は悪いことではありません。

愛犬や愛猫が病気になったら、誰だってつらいのは当たり前です。

ただ、ずっと悲しい気持ちを引きづっていても病気は治らないですし、愛犬や愛猫もあなたのことが心配になってしまいます。

 

どこかで気持ちを切り替えていく必要があります。

気持ちを切り替える方法は、本当に人それぞれなので、こうしなさいというものはないです。

 

ただ、動物病院で勤務していて感じたことがあります。それは・・・

・病気になった現在の愛犬や愛猫にしっかり向き合って、一緒に治療をがんばろうとする飼い主さん
・治療中の今を楽しく考えることができる飼い主さん

こういう飼い主さんの動物たちは、こちらが思っていた余命よりも長く生きているし、亡くなった後の飼い主さんもすっきりとした顔をしていることが多かったです。

 

もちろんこの飼い主さんたちも最初はとても悲しんでいました。

ただ、悲しい気持ちよりも、今を楽しむ気持ちを増やして乗り越えていたんだと思います。

 

 

プラスの言葉と笑顔とスキンシップが犬や猫との暮らしを長く続ける秘訣

プラスの言葉や笑顔、適度なスキンシップが愛犬や愛猫との暮らしを長く続ける秘訣だと考えます。

動物は言葉は理解できなくても、しゃべり方や声のトーンでなんとなく良い言葉は理解しているはずです。

過度なスキンシップは動物によってはストレスになることもありますが、適度にスキンシップをとることで、お互いにリラックスした気持ちになり、お互いの心や体にも良い影響が出るでしょう。

 

きちんとスキンシップをしていれば、愛犬や愛猫の異変にも気づきやすく、結果として病気を早期に発見することができ、それが長生きにつながります。

 

 

動物病院勤務の時の経験談

動物病院勤務の時の経験談を少し紹介します。

 

腎不全の猫の偏食に悩んでいた飼い主さんのお話です。

その猫は、食欲がない、元気がない、吐くという主訴で連れてこられました。

一通り調べると、腎臓の数値がかなり高く、点滴治療が必要な状態でした。

入院で静脈点滴をする方が数値が早く下がる可能性が高いのです。

しかし、猫の性格的に入院自体がかなりストレスになること、悪い状態で長く生きられない可能性があるならなるべく自宅で過ごしたいという飼い主さんの意向に添い、通院で皮下点滴に通ってもらうことになりました。

 

最初の頃は毎日通ってもらっていました。

今まであまり病院にかかったことのない子だったのもあり、突然の治療スタートにその飼い主さんも最初は悲しんでいました(最初に病状を伝えた時は泣いていました)。

ただ、しっかり通院してくれたのもあり、吐き気がなくなり食欲も少しずつ出てきたためか、飼い主さんの悲しみも少し減ってきました。

これからずっと治療が必要となる現実にもしっかり向き合えていたんだと思います。

 

ただ、その猫ちゃんは元々偏食気味だったようで、治療中もその偏食が悩みの種でした。

新しいフードを試してみてもすぐ飽きて食べなくなる。

前日と同じ缶詰を食べるかなと思って開けても食べない。

など、最初はため息をつきながら教えてくれました。

 

ただ、通院を続けていくうちに偏食に関してもマイナスにとらえ過ぎず、楽しく話してくれるようになりました。

味の好みの話、ペットショップが開けるんじゃないかくらいいろんなフードを買った話など。

家ではもしかしたら悲しんでいる時もあったかもしれないですが、診察の時は明るく話をしてくれていました。

その時、強い女性だなと感じたのと同時に、最初は数値を見て万が一のこともあるかなと思ったこの猫は、たぶん長く生きてくれるだろうなと確信しました。

その頃には数値も安定し(完全に良くなったわけではない)、食欲が少し出たことで体重が少し増えていました。

 

この飼い主さんは、点滴治療が終わったあとは「がんばったね、お疲れ様。」と明るく軽い口調で猫に声を掛けていました。

 

言葉では表しづらいのですが、なんとなく良い雰囲気を持った飼い主さん、家庭の動物は病気になったとしても生命力が強いなと感じます。

もちろん、飼い主さんが自宅でも懸命な努力をされているのもあると思いますが。

 

こんな飼い主さんもいたよってことが、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

犬や猫が元気な時もプラスの言葉を意識してみては?

病気になったときにいきなりプラスの言葉を意識するのは難しいと思います。

そのため、愛犬や愛猫が元気な時もプラスの言葉を意識してみましょう。

 

例えば、動物病院へワクチンを打ちにいった時。

注射が終わったときに、「痛かったね。ごめんね。恐かったね。嫌だったね。」と言わずに、「がんばったね。よくできたね。」と言ってあげましょう。

 

「痛かったね。」って言う人がときどきいます。

実際に動物が痛みを感じてしまうことがあり、つい言ってしまうことがあると思いますがやめましょう。

「注射=痛いもの、動物病院=恐いところ」ということがどんどんその動物にしみ込んでいきます。

また、その言葉は言っている本人にも、一緒に来ている家族の意識にもしみ込んでいきます。

 

わたし自身も、診察する動物に対してはなるべく「がんばったね」「上手にできたね」と言葉を掛けるようにしていました。

理由は、動物に対してだけではなく、飼い主さんもそれを聞いて嫌な思いはしないからです。

褒めてもらうことは人も動物も誰だって嬉しいですもんね。

 

次に動物病院へ行く時は、プラスの言葉を少し意識してみてはいかがでしょうか。

 

 

最後に

科学的根拠はないのですが、愛犬や愛猫にプラスの言葉を掛けていきましょうというお話でした。

わたしたち人間は家から外に出れば、職場、学校など家とは違う場所でのコミュニケーションが取れます。

しかし、愛犬や愛猫のコミュニケーションの相手のほとんどは飼い主であるあなたです。

そう考えると、飼い主さんの愛犬や愛猫への接し方ってとても重要ですよね。

 

この記事が、愛犬や愛猫との暮らしを見直すきっかけの1つになってくれれば嬉しいです。

 

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