猫がトイレ以外で粗相をしてしまい困った経験をしたことがあるという人、いるんじゃないでしょうか。
基本的に猫は砂で用をたすということが本能的に身についている動物です。
しかし、様々な原因により猫はトイレ以外で粗相をしてしまうことがあります。
その原因は、性ホルモンの影響などによるスプレー(マーキング)行動、トイレ環境やストレスによるもの、病的なもの(膀胱炎や腎臓病など)があります。
今回は猫のトイレ環境によるトイレの失敗について、私自身の経験をふまえてお伝えしようと思います。
ちょうど1年前、私は猫に何度も布団におしっこをされ、嫌な思いをしましたが、試行錯誤し、今は私自身も猫も快適に過ごしています。
少しでも参考になるように、わが家の猫に使用したトイレの種類によるメリット・デメリットも一緒にお伝えします。
1.システムトイレ
システムトイレとは、トイレがスノコによって2段構造になっています。
おしっこはスノコとその上に敷かれた砂を通過して、下のトレイに引かれたシートに吸収されます。
うんちは通過できないため、スノコの上に残り、猫が砂で隠します。
要は、おしっことうんちを分けることができるトイレです。
まず最初に私が選んだトイレはこのタイプでした。
なぜ、選んだのかというと、おしっことうんちが分けて回収できるのが掃除もしやすくて便利だと思ったからです。それに、おしっこはシートに吸収されるので、色や量をチェックしやすいので病気の早期発見に最適だと判断したからです。
トイレに使う砂とシートはこのトイレの専用の物を使うのですが、シートに関しては約1週間ごとの交換、砂に関しては約1ヶ月ごとの交換で済みます(うんちは猫がしたらすぐ片づけますよ)。
最初の頃はなんの問題もなく猫はトイレを使っていました。半年くらいは大丈夫でした。
しかし、一度布団に粗相をされてから、時々あるいは忘れた頃に粗相をされるようになりました。
わが家の猫は女の子なのですが、発情に伴って粗相をするのか、不妊手術のストレスによるものなのか、なにかしらのストレスによるものなのか、色々と考えました。
撥水加工のあるような布団を探してみようかとも考えました。
しかし、猫のトイレの仕方を見ていると、トイレの縁に足を置いてすみっこの方で用をたしています。
これ、猫がトイレを気に入ってない可能性のある行動の一つなんです。
とりあえず、違うタイプのトイレを置いてみようと思いました。というよりは砂の種類を変えてみようと思いました。
システムトイレの場合はスノコがあるため、使う砂はサイズが大きくないとスノコを通り抜けてしまうので意味がないのです。
砂のサイズが小さい方が気に入るかもしれないと思い、小さい砂が使えるトイレを購入することにしました。
システムトイレについて
- メリット
・片付けがしやすい
・おしっこの色がわかりやすい
→病気の早期発見につながる
・尿検査用の採尿がしやすい
- デメリット
・専用の砂とシートが必要
→お金がかかる
・砂も長く使っていると汚れる、
においも気になる
→猫がトイレを嫌がるかも?
2.オープン型トイレ
そんなわけで、試しにオープン型のトイレと細かめの猫砂(よくお店で見かけるもの)を使ってみました。
(ちなみに、オープン型トイレとは、平たい大きな器状の入れものに、砂を入れるだけの簡単なトイレです。)
どちらのトイレも使えるように、システムトイレもそのまま置いておきます。
新しいトイレを設置し、砂を流し込みます。
新しいものには興味津々な猫なので、すぐさま寄ってきて、砂を入れ終わったら、すぐに用をたしました。
とりあえずは良さそうかなと思い、トイレは二つ設置したまま様子をみます。
最初のうちは、どちらのトイレも使っていましたが、だんだんとオープン型のトイレを使うことがほとんどになりました。
粗相もなくなったので、トイレを気に入ってくれたんだなと安心しました。
ただ、こちらのトイレと砂のデメリットは、砂がトイレまわりに飛び散ることが多いので、こまめな掃除が必要です。
あと、おしっこをした部分の砂は固まってスコップですくうのですが、しっかり固まっていなかったり、かたまりが崩れたりでうまく取れないことが多いです。
その分、においも残りがちですが、においに関しては、トイレの奥に空気清浄機を設置すれば気にならなくなりました。
粗相をなくす、ということに関しては一件落着です。
オープン型トイレについて
- メリット
・細かい砂を使うことができる
- デメリット
・砂がトイレの外に飛び散る
・おしっこのにおいが残る
3.ドーム型トイレ
粗相の問題はすでに解決してましたが、たまたまドーム型のトイレを譲ってもらうことができたので、試しに置いてみることにしました。
(ドーム型とはトイレに屋根が付いていて、猫が用をたす時、周りから見えにくくなるものです。)
システムトイレにもドーム型のものもありますが、私が譲ってもらったのは、普通のものです。
猫砂はオープン型トイレと同じものを使い、他のトイレの近くに設置しました。
やっぱり新しい物には興味があるようで、猫はすぐに使い始めます。
気に入ってくれたようで、今度はドーム型トイレがメインになりました。
周りから隠れて用をたすことができるのが、気に入ったポイントなのかなと思います。
今はドーム型トイレが8割、オープン型トイレが2割くらいで使用しています。
なので、システムトイレは場所の都合上、片付けました。
ドーム型トイレはオープン型トイレに比べると砂の飛び散りは少ないですが、屋根がある分、固まった砂の回収が手間になります。
猫自身は気に入って使っているのは確かなので、猫がトイレを嫌がらないようにあとはこまめに掃除をすることを心がけるのみです。
ドーム型トイレについて
- メリット
・猫が隠れて用をたすことが可能
・砂の飛び散りが少ない
- デメリット
・固まった砂の片付けが手間
・屋根がついている分、
においがこもらないか心配
4.結論
3つのトイレを使用してみたところ、わが家の猫はドーム型トイレ、細かめの砂を気に入ったようです。オープン型トイレも嫌ってはいないと思うので、両方を並べて設置して、どちらも使えるようにしています。
その他にトイレの設置に関して気をつけたことは、オープンなスペースでの使用、空気清浄機の使用、静かな場所での使用、人の目も届く場所での使用です。(詳しくはまたの機会に)
システムトイレに比べると片付けの手間などは増えましたが、わが家の猫のことを考えると今のトイレで満足です。もちろん、粗相もなくなったので、私も満足しています。(コストも減ったので、そこも嬉しい。)
お互いが快適に過ごせる条件を見つけることが大事です。
どの猫もそれぞれ個性があるように、トイレの好みも猫によってバラバラです。
今回は猫のトイレのタイプ、砂のサイズのみで検討しましたが、他にもトイレの見直しポイントはあります。
・トイレの数
・トイレのタイプ
・トイレの大きさ
・砂の大きさ
・砂の種類
・トイレの場所
トイレに関してのみの問題なら、これらのことがポイントになると思いますので、参考にして頂ければ嬉しいです。
その他のストレス要因や病的要因がある場合は、これだけでは猫の粗相は解決しないことがありますので、動物病院など専門家の指示を受けましょう。
では、最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。猫との快適ライフの参考になれば幸いです。
[http://
猫ランキング:title]
\おすすめペット記事を紹介/
クリックでペット記事一覧へ▲
わたしが現在メインで愛用しているキャットフード『ピュリナワン』のレビュー記事
➤【キャットフード評価】ネスレのピュリナワンキャットを獣医が試してみた感想
今まで挑戦したキャットフードの感想まとめ記事
➤グレインフリーのキャットフードを獣医が試してみた感想まとめ
ペットキャリー選びにぜひ参考にして欲しい記事
➤【獣医師が教える】ねこのキャリーを選ぶポイントとおすすめ~わが家のキャリーも紹介するよ~
ペット保険について獣医としての経験を元に書いた記事
➤犬や猫のペット保険は入るべきか?獣医のわたしの考えをお伝えします
猫好きさんにぜひ読んで欲しい本のレビュー記事