睦月とら子のひとりごと

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インコのしつけ本を2冊紹介~行動分析学の基本も知れておもしろい~

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インコのしつけ本を2冊紹介~行動分析学の基本も知れておもしろい~

 

青木愛弓先生著書の『インコのしつけ教室』『遊んでしつけるインコの本』を紹介します。

青木愛弓先生は行動分析学にもとづいて鳥のしつけやトレーニングを発信している先生です。

 

まず1冊目の『インコのしつけ教室―応用行動分析学でインコと仲良く暮らす』は、行動分析学の基本を学び、インコの気持ちと行動を理解して仲良く暮らすために書かれた本です。

そして、『遊んでしつけるインコの本―よい関係をはぐくむための遊びのレシピとしつけのミニ知識』は簡単なしつけから少し難しめのトレーニングまで、実際の様子を写真つきで解説しています。

 

2冊の本を読むと、インコのしつけの基本から応用まで幅広く学ぶことができますよ。

鳥の飼育が始めてのあなたは、まずは『インコのしつけ教室』で基本を学ぶほうがいいです。

 

これらの本を読めば、愛鳥との時間がより楽しいものになるかもしれませんね。

 

 

『インコのしつけ教室』は、行動の法則を知りインコの気持ちを理解するための本

インコは脳が小さいから頭が悪そう!というイメージをもっている人もいるかもしれませんが、まったくそんなことはないです。

むしろ、とても学習能力が高く賢い生き物なんです。

 

そのため、インコはどんなことをしたら嬉しいことが起こるのか、どんなことをしたら嫌なことが起こるのかをどんどん学習していきます。

インコも常に考えて行動しているのです。

 

インコの考え方、行動の仕方が理解できないと、飼い主にとってのインコの問題行動がどんどん過剰になってしまうこともあります。

つまり、すぐにかみつくインコ、呼び鳴きがうるさいインコなど、飼い主にとって困るインコになり、お互いがストレスになってしまいかねません。

 

そこでまず読んでほしいのが『インコのしつけ教室』という本です。

 

 

1.3つの箱と4つの法則を基本に考える

この本では、3つの箱と4つの法則をもとにインコの行動を分析しています。

3つの箱は紙とペンを用意するだけです。

 

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こんな感じで3つの箱(四角)を紙に書きます。

それぞれの箱の役割は図のとおりです。

 

本の中の例を1つ紹介します。

 

(インコ)手に乗るとごほうびがもらえた。

 

手に乗るという[B:行動]をすると、ごほうびがもらえるという[C:何が起こった?]嬉しい結果を得ます。

なにか行動したあとに嬉しいことが起こると、その行動をくり返すようになるのです。

 

ここに、[A:どんな時に]を足してみます。

「オイデ」と言われた時にをAの箱に追加しますね。

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 「手に乗る=ごほうびがもらえる」のと同時にオイデという合図を結びつけて学習してもらうということです。

しかし、最初から合図も一緒に覚えさせるのは大変なので、「手に乗る=ごほうびがもらえる」だけ、BとCの部分のみ考えた方がいいかもしれないですね。

 

 

次は4つの法則についてです。

BとCの部分について見ていきます。

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何か行動したあとに、嬉しいことがあらわれたり、嫌なことがなくなったりすると、またその行動をくり返します。

簡単にいうと、何か行動したあとにハッピーな状態になれば、またその行動をくり返すということです。

 

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こちらはさっきとは逆のパターンです。

行動したあとに、アンハッピーな状態になればその行動はしなくなります

 

『インコのしつけ教室』では、3つの箱と4つの法則をもとに、インコのいろいろな行動や気持ちを教えてくれます。

 

 

2.インコにとってのごほうびを知る

しつけや訓練というと、昔は罰を与えるようなものが多かったですよね。

叩く、大きな音を出すなど。

『インコのしつけ教室』でのしつけは、ほめるしつけがメインです。

してほしい行動をしたら、ごほうびを与えてその行動をくり返してもらうようにするというもの。

 

では、インコのごほうびってなんでしょう?

まず思いつくのは、食べ物ですね。

ふだんのインコが食べているごはんや、好きな野菜、インコ用のおやつなど。

 

その他に、インコにとって好きなもの、嬉しいこともごほうびになります。

好きなおもちゃ、好きな人、カゴの外に出ること、話しかけてもらうことなど。

インコによってごほうびはさまざまです。

 

本には、ごほうびの選び方や与え方、タイミングなども書かれています。

ほめる時はすぐにほめないとインコたち動物は理解してくれません。

しつけがうまくいく秘訣はほめ方にあるので、『インコのしつけ教室』を手に取った際はこの部分もしっかり読んで欲しいですね。

 

 

3.手乗りにするための方法、手にかみつく原因の考え方など参考になる

 

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インコを飼い始めたら、やっぱり楽しく一緒に遊びたいですよね。

そして、やっぱり手乗りのインコになってほしいですよね。

 

最初はインコにとって人間の手は、なにかよく分からないもの、こわいものと思うことがあります。

こわいものが近づいてきたら、逃げたくなるし、逃げれない場合はかみつく(攻撃する)しかないですよね。

そのため、手乗りにするための最初のステップは、インコに手を好きになってもらうことからスタートします。

本では、手乗りにすることについて12ページにわたってイラストつきで紹介されているので、かなり参考になるはずです。

 

 

もう1つインコを飼っているうえで困る可能性があるのが、かみつくという行動です。

インコにもいろいろな理由があってかみつくという行動をとります。

これに関しては18ページも紹介されています。

どんな時にかみつくのか、いくつかのパターンが3つの箱とともに説明されているので、とても分かりやすいですよ。

 

基本的に3つの箱と4つの法則で説明されているので、読みすすめるうちにだんだんと考え方に慣れてくるでしょう。

 

 

4.インコだけではなく、犬などのしつけにも応用がきく本

『インコのしつけ教室』で紹介されている3つの箱と4つの法則は、インコだけではなく、犬などの他の動物にもあてはまります。

もちろん人間にも。

 

どんな感じになるのか、わが家の猫と人(夫)を例に3つの箱を作ってみますね。

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これは猫目線で考えた3つの箱です。

猫って朝早い時間に人を起こして、ごはんを欲しがることありますよね。

 

わが家の猫は明け方は必ずといっていいほど、夫のところへ行き、手でカリカリとひっかくように起こし、ごはんを催促します。

夫が起きるとごはんがもらえるからです。

 

ちなみに、わたしのことは起こしません。

起きないようにしていたので、起こしても仕方ないと学習したのでしょう。

 

そのため、ごはんがもらえる夫の方を起こすという行動の頻度がアップしたんだと思います。

 

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次は夫目線で考えてみます。

猫がカリカリとしつこくひっかいてきます。

その時に、お皿にごはんを入れると猫はごはんを食べ始め、夫が猫にひっかかれることがなくなります。

嫌なことがなくなり、その直前の行動をくり返すパターンです。

嫌なことを回避するときも、行動頻度はアップします。

 

このように猫と夫のそれぞれの目線で3つの箱を考えてみるとおもしろいですよね。

わが家の猫の朝ごはんの時間は、完全に猫に支配されています。

 

一応、改善策もあって、それは夜寝る前にごはんを多めに入れておくというものです。

そうすると朝起こされずに済むようで、時々与えているようです。

わが家の猫はあまり太ってないのと大食いってわけでもなさそうなのでいいですが、太りやすい猫の場合は完全にデブ猫への道をたどるごはんの与え方ですね。

 

少し話がそれましたが、3つの箱と4つの法則を用いて他の動物の行動を考えることもできます。

『インコのしつけ教室』を読んで考え方を理解したら、他の動物に当てはめて考えてみるのも楽しいですよ。

もっと行動分析学を勉強したい場合は、この本に紹介されている参考文献を読むのもいいかもしれませんね。

 

【獣医師が教える】ねこをキャリーに慣らす方法~わが家の例も紹介するよ~ では、この考え方をもとに猫をキャリーに慣らす方法を説明しています。

猫だけではなく犬にも応用できるので参考にしてみてくださいね。

 

 

『遊んでしつけるインコの本』は、実際にどんなしつけがあるか写真つきで解説してくれる

『遊んでしつけるインコの本』は、実践がメインとなっています。

実際にインコにしつけを行っている写真をもとに説明されているので、雰囲気がつかみやすいです。

こちらは行動分析学の基本的な知識は少なめなので、考え方の基礎を学びたい場合はやっぱり『インコのしつけ教室』を読むことをおすすめします。

 

では、『遊んでしつけるインコの本』のポイントを4つ紹介しますね。

 

 

1.まずはインコのごほうびと与え方を学ぶ

インコにとってのごほうびはごはん以外にもいろいろとありますが、この本ではインコがふだん食べているごはんやインコ用のおやつを用いています。

おやつばかりを与えてしまうとインコも太ってしまうので、インコが1日に食べるごはんの量を知り、そこからごほうび用として取り分けて使います。

 

そして、ごほうびの与え方。

手のひらにのせて与える、指でつまんで与える、小さなケースを使って与えるなどインコにごほうびを与える様子も写真で見れるので分かりやすいです。

 

まずは上手なほめ方を学ぶ必要がありますね。

 

2.最初はアイコンタクトとオイデがおすすめ

この本ではいろいろなしつけやトレーニングが紹介されていますが、最初から手乗りにする、インコの体に触るなどは難易度が高いです。

そのため、最初はインコと目を合わせるアイコンタクトや、ケージごしに近寄ってきたらほめるオイデが簡単で挑戦しやすいでしょう。

 

慣れてきたら、インコの足をにぎる握手トイレトレーニングなどを試してみてもいいかもしれないですね。

 

 

3.別荘で過ごせるようになると動物病院への通院も安心

動物病院へ通院する時、ふだん過ごしているケージごと連れていくのは大きくて重くて大変なのと、移動の時にインコもケージが揺れて恐がることがあります。

そこで利用するのが、小さなキャリーケースや虫かごのようなプラスチックケースです。

これらを本では別荘と呼んでいます。

 

キャリーケースなどに慣らす方法も書いてあるので、これができるようになると通院のストレスも少し軽くなりますね。

インコにとって病院へ行くことはかなりストレスになるので、移動のケースだけでも慣れておくと少し安心できますよね。

 

 

4.本に書いてあることを全部習得するのは難しい

『遊んでしつけるインコの本』を見ると、あのトレーニングもしたい、このトレーニングもしたいとつい思ってしまします。

こんなインコになったら嬉しいなぁと想像もふくらむものです。

 

しかし、さすがに全部を習得するのは難しいです。

インコの種類や性格によって、できるものできないものがあります。

そして、あれもこれもやろうと無理をしたり焦ったりすると、失敗しインコに嫌われる可能性も。

 

飼っているインコがどれくらいのトレーニングならできそうかを考えてから、1つずつゆっくり行うことをおすすめします。

 

 

まとめ

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インコのしつけについて書かれた本、 青木愛弓先生著書の『インコのしつけ教室』と『遊んでしつけるインコの本』を紹介しました。

 

インコのしつけ教室―応用行動分析学でインコと仲良く暮らす』は行動分析学の基礎が学び、インコの行動と気持ちを理解するための本です。

3つの箱と4つの法則を使ってインコの行動が説明されているので、読んでいくとだんだんと考え方がわかってきます。

 

遊んでしつけるインコの本―よい関係をはぐくむための遊びのレシピとしつけのミニ知識』はインコのしつけの様子の写真を使いながら説明された本です。

実際になにか教えたいことがある場合は参考になります。

可能なら『インコのしつけ教室』を前もって読んでおくと、より理解が深まるでしょう。

 

インコのしつけをしたい、インコの行動に困ったことがあるあなた、ぜひこの2冊の本を参考にしてみてくださいね。