動物病院へ行くときなど、猫を安全に連れていくためにはキャリーが必要です。
動物病院に勤めていたとき、いろいろなキャリーを見ました。
プラスチック製、布製、木製、リュックタイプ、手作り、捕獲機、洗濯ネット、段ボール・・・。
キャリー以外にもいろいろな容れ物で飼い主さんは猫を連れてきました。
いろいろなキャリーを見てきたので、このキャリーは良いなぁ、このキャリーはいまいちだなぁと分かるように。
良いキャリーはいくつかあるのですが、その中でも使い勝手がいいのは、リッチェルのキャンピングキャリーです。
この記事では、リッチェルのキャンピングキャリーについて、獣医のわたしが特徴やおすすめする理由を紹介します。
これからキャリーを買おうと思っているあなた、キャリーを新調しようと思っているあなたの参考になれば嬉しいです。
すでにキャリーを持っているあなたは、【獣医師が教える】ねこのキャリーを選ぶポイントとおすすめ~わが家のキャリーも紹介するよ~ の記事でお持ちのキャリーを評価してみてくださいね。
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- リッチェルで一番おすすめなキャリーはキャンピングキャリー
- リッチェルキャンピングキャリーの特徴
- リッチェルキャンピングキャリーをおすすめする理由
- リッチェルキャンピングキャリーを動物病院でも使用していたが、とても使いやすかった
- リッチェルキャンピングキャリーのデメリットはやや重たいこと
- まとめ
リッチェルで一番おすすめなキャリーはキャンピングキャリー
まず、リッチェルとは会社名ですね。
株式会社リッチェルは、富山県に本社をかまえ、家庭用品、ペット用品、ベビー用品、ライフケア用品、園芸用品など扱っています。
家庭用品は、お皿、ボウル、コップ、湯おけ、バケツなどかなり多種類の商品を扱っていますね。
そして、リッチェル社が扱うペット用品は、キャリー、ケージ、ペット用食器、トイレなどこちらもいろんな商品があります。
詳しくはペット用品 | リッチェル公式ウェブショップをご覧ください。
キャリーの種類もたくさんあるのですが、その中で一番おすすめしたいのはキャンピングキャリーです。
リッチェルキャンピングキャリーの特徴
では、リッチェルキャンピングキャリーの特徴を紹介していきますね。
①キャリーの扉は左右どちらでも開けることができる
キャリーの扉は、左からも右からもどちらからも開けることができます。
どちらからも開けれるということは、どちらも開けて扉を取り外すことができるということになります。
扉を取ることができると、中の動物を出しやすい、中に動物を入れやすいというメリットも。
②キャリーの解体が簡単
扉も簡単にはずすことができ、本体も4つのバックルをはずせば簡単に解体ができます。
バックルも取り外し可能ですが、すぐ外れるわけではないので、キャリーを解体した際にすぐにどこかに紛失することはありません。
キャリーの種類によっては、このバックルやネジなどがキャリーを解体した際にすぐはずれてしまい、いつの間にかなくしてしまうこともあります。
そのようなキャリーを使用している際は紛失に気をつけましょう。
(無くしたまま使用している方、結構多いです。)
そして、解体が簡単ということは、組み立ても簡単ということです。
ここでポイントになるのが、①でお伝えした扉が左右どちらでも開けることができるという点。
片側しか扉を開けることができないキャリーの場合、組み立て時に扉をはめながら本体を組み立てる必要があります。
しかし、キャンピングキャリーの場合は本体を組み立てたあと、最後に扉をはめることが可能です。
大したことのない差に見えますが、いろんなキャリーを見てきた&組み立ててきたわたしからすると大きな違いです。
キャリーの組み立てに苦労する飼い主さんを何度も手伝ってきましたからね。
③車内でキャリーをシートベルトで固定できる
キャンピングキャリーは上部にシートベルトをひっかける部分があるので、車に乗せたときにシートベルトで固定することができます。
固定しておけば、車の揺れも軽減するので、動物も安心です。
調子が悪くて動物病院に連れていくのに、車内でキャリーが座席から転がり落ちて余計に動物の体調が悪くなるのは嫌ですもんね。
④使わないときはコンパクトに収納可能
解体したあと、本体の上部、下部は重ねることができます。
さらに、それをバックルでとめることもできるので、バックルがどこかへ紛失するという事態も防ぐことができますね。
ただ、個人的にはキャリーはどこかへ収納するのではなく、部屋においておくことをおすすめします。
その理由は、猫(もちろん犬も)をキャリーに慣らして、キャリーを恐がらないようにするためです。
詳しくは、【獣医師が教える】ねこをキャリーに慣らす方法~わが家の例も紹介するよ~ の記事に書いていますのでこちらも参考にしてみてくださいね。
⑤別売りショルダーベルトを使えば肩掛けにもできる
リッチェルキャンピングキャリーは、基本的に上部のハンドル部分を持って運びます。
または、両手でキャリーをかかえて運ぶのですが、別売りでショルダーベルトも存在ます。
ショルダーベルトを使えば肩に掛けて運ぶこともできるので、手持ちが疲れたときに肩掛けで利用するのもいいですね。
ただ、猫の体重によっては肩に負担がかかることもあるので、肩に掛けながらも手でキャリーを支えるようにした方がいいかもしれません。
リッチェルキャンピングキャリーをおすすめする理由
リッチェルキャンピングキャリーをおすすめする理由は、【獣医師が教える】ねこのキャリーを選ぶポイントとおすすめ~わが家のキャリーも紹介するよ~ の記事で書いた、わたしが考えるキャリーを選ぶ7つのポイントを満たしているからです。
7つのポイントとは、
①丈夫である
②通気性がよい
③洗いやすい
④中の様子が確認しやすい
⑤組み立てが簡単
⑥ねこを出しやすい
⑦キャリーの上部をはずすことができる
この7つです。
キャンピングキャリーは、シンプルな作りに見えて、機能性などいろいろなことを考えて作られていると感じるキャリーです。
キャンピングキャリーの中にも2種類のタイプがあり、上部に扉がついているタイプとついていないタイプがあります。
上部に扉がついているタイプは、猫を上からも出すことができるのと、キャリーの中の様子が確認しやすいという利点があります。
上部に扉がついているタイプは、ダブルドアというタイプ名です。
こちらをネット注文する場合は、タイプ名もしっかり確認してくださいね。
リッチェルキャンピングキャリーを動物病院でも使用していたが、とても使いやすかった
①解体、組み立てが簡単なキャリーは動物のストレスを減らす
動物病院で使っていて一番のメリットに感じたのは、やはり解体しやすいということ。
たいていの動物は動物病院が嫌いで、キャリーから自分で出てくれる動物は少ないです。
飼い主さんが、キャリーをかたむけたり、キャリーから動物をひっぱり出そうとするのですが、まあ嫌がりますよね。
とくに猫はかみつくだけでなく、爪でひっかいてもくるので、飼い主さんは出すことを恐がります。
そんな時に便利なのは、解体がしやすいキャリーです。
リッチェルキャンピングキャリーは、解体して本体上部を取り外せば簡単に動物を出すことができます。
また、ダブルドアのタイプは上の扉を開けて動物を出すこともでき、便利です。
本当に恐がりな猫の場合は、本体上部だけ取り外したままで診察や処置をすることもできます。
本体下部があるだけでも、キャリーに隠れている気分になるので、あとはバスタオルなどで体を隠してあげると逃げることが少なくなります。
キャンピングキャリーは、このように解体が簡単にでき、動物を出しやすい一方、組み立ても簡単なので、診察後さっと組み立てて動物を中に入れることができます。
恐がりな猫などは、動物病院ではキャリーの中が一番安全だと思っています。
そのため、キャリーから出るまでの時間、キャリーへ戻るまでの時間をなるべく短くしてあげることで、動物へのストレスを減らすことが可能です。
②洗いやすいキャリーは長く使うことができる
もう1つ、動物病院で使っていて便利だと感じたことが、洗いやすいということ。
キャンピングキャリーは、プラスチック製なので水洗いや消毒がしやすいのももちろんですが、解体がしやすいのでより便利です。
解体すれば、本体上部、下部、扉など別々に順番に洗うことができます。
洗いやすいのと、汚れをしっかりと取りやすいです。
病気により下痢や嘔吐などをしてしまう場合、動物病院が恐くて粗相をしてしまう場合、いろいろな理由でキャリーが汚れます。
そのときに、洗いやすいキャリーは便利です。
動物が健康で動物病院へ行く機会も少ない、キャリーの中で粗相をすることもない場合はいいです。
ですが、将来もし病気になってしまいキャリーが汚れることが多くなった場合は、洗いやすいキャリーを検討しましょう。
何度も汚れたときに、きちんと汚れをとっておかないと、雑菌が増えてしまったり、においもきつくなってしまったりします。
汚いキャリーは動物にとっても、人にとってもあまり好ましくはありません。
動物病院だと、1つのキャリーにいろんな動物が入ることがあるので、しっかり洗えて消毒のできるリッチェルキャンピングキャリーは長く使うことができて、とても便利です。
リッチェルキャンピングキャリーのデメリットはやや重たいこと
リッチェルキャンピングキャリーのデメリットとしては、キャリーがプラスチック製なので、やや重たいということです。
キャリー+動物の重さになるので、女性が持ち運ぶのはちょっと大変かもしれません。
わたし自身も長時間持つとなると、つらいです。
車で運び、歩く距離はあまりないときは問題ないですが、長距離歩く場合などはリュックタイプやキャリーカートタイプなどがいいかもしれません。
あるいは、リッチェルキャンピングキャリーには別売りショルダーベルトを使うことができるので、ベルトをつけて肩掛けで使用する方法もあります。
リッチェルキャンピングキャリーは、女性にとっては重さが気になる以外は優秀なんですけどね。
まとめ
猫用キャリーのおすすめとして、リッチェルのキャンピングキャリーを紹介しました。
キャンピングキャリーはとても機能性に優れています。
とくに、解体と組み立てが簡単で洗いやすいというところが、動物病院で使っていて便利だと感じたポイントです。
猫(小型犬も使用可能)のキャリーを探しているあなた、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【獣医師が教える】ねこのキャリーを選ぶポイントとおすすめ~わが家のキャリーも紹介するよ~ の記事では、ほかに3つのキャリーについても紹介していますので、一緒にご覧ください。
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