※2018年9月30日13話更新
2018年夏アニメで人気なアニメの1つが、『はたらく細胞』です。
このアニメがおもしろい理由は、その舞台設定にあります。
物語は、人間の体の中。
登場人物は、体の細胞たち。
わたしたちの体の中では日々、たくさんの細胞たちが働いています。
その様子を1つの作品として見事に表現しているのです。
登場人物の服装や背景など、細かなところにも注目するとより楽しめると思います。
では、人気アニメの『はたらく細胞』の各話の感想を書いていきます。
感想はアニメ放送が進むごとに更新する予定です。
- 第1話「肺炎球菌」
- 第2話「すり傷」
- 第3話「インフルエンザ」
- 第4話「食中毒」
- 第5話「スギ花粉アレルギー」
- 第6話「赤芽球と骨髄球」
- 第7話「がん細胞」
- 第8話「血液循環」
- 第9話「胸腺細胞」
- 第10話「黄色ブドウ球菌」
- 第11話「熱中症」
- 第12話「出血性ショック(前編)」
- 第13話「出血性ショック(後編)」
- 『はたらく細胞』は漫画もおすすめ
第1話「肺炎球菌」
まずは主役の赤血球と白血球が登場します。
赤血球は声もかわいらしくて、原作のイメージとぴったりです。
白血球もイメージ通り。
登場シーンはアニメになると、より激しく感じますね。
細菌を倒すシーンは、小さいお子さまには過激かもしれないです。
レセプターの作りとか、ピコピコ反応する感じはギャップがあり、かわいく思えます。
原作通り、背景も丁寧に描かれているので、背景までしっかり見るとおもしろいです。
最後のくしゃみのシーンは圧巻です。
「ばいばい菌」が笑えます。
第2話「すり傷」
血小板がとにかくかわいいですね。
血小板は、顕微鏡で見ると他の血球に比べてサイズがとても小さいです。
その小ささを幼い女の子として描かれています。
そんな小さな血小板が一生懸命働く姿にとっても癒されます。
血小板の役割って、とっても重要です。
どこかに傷ができて、カサブタを作るときには血小板が活躍します。
傷ができて、赤血球たちが傷口に吸い込まれる(出血する)表現もおもしろいですが、血小板が現れて、フィブリンで傷口をふさいでいくのもおもしろいですね。
アニメを観ることで、体の仕組みが学べるので、本当にためになる作品です。
第3話「インフルエンザ」
毎年冬になると流行するインフルエンザウイルス、感染した細胞がゾンビのように登場します。
怖いですね。
どんどん増殖するので、より怖いですね。
ウイルス感染の怖さを物語っています。
最後には変異したウイルスも登場のでびっくりです。
そして、この第3話のもう1つのテーマは、ナイーブT細胞の成長(活性化)です。
弱々しいナイーブT細胞と、活性化した時の姿のギャップがすごいですね。
ムキムキで強い。
それ以上にギャップのあるキャラクターが、マクロファージです。
美しいメイドさん姿のマクロファージが、笑顔でウイルス感染細胞を倒していく姿は見ものですよ。
インフルエンザはかかると1週間くらい体がつらいですよね。
つらい時に、こんな風に体の中では細胞たちががんばっていると思えば、少しは気持ちが楽になるかもしれませんね。
第4話「食中毒」
今回は、好酸球と好塩基球が初めて登場します。
好酸球はツインテールの女の子でかわいいですね。
好塩基球は、いろいろと謎めいています。
食中毒にもいろいろと種類があって、最初は細菌性食中毒として話が進んでいきます。
最近に対しては弱い好酸球ですが、アニサキスという寄生虫が現れたことで状況は一変。
好酸球がアニサキスをやっつけます。
まさに、「適材適所」ですね。
細胞にもそれぞれ役割があります。
それぞれが自分の仕事をすることで体は機能します。
それって、わたしたち人間もそれぞれ役割があって生きているのと一緒なんだろうなぁ。
『はたらく細胞』は、学べることが多い作品だなぁと感じます。
第5話「スギ花粉アレルギー」
隕石のごとく、スギ花粉が落下しました。
まばたきが間に合わず、スギ花粉アレルゲンが侵入。
まばたきって大事なんですね(笑)。
「スギ~~」と叫びながら動くスギ花粉アレルゲンは、なんだかかわいいですが、たくさんいると恐いですね。
そして、スギ花粉アレルゲンがたくさん侵入したことにより起こる一連の災害。
アレルギーの時は体内も大変なことになっていることがよく分かりますね。
白血球の言葉、「それぞれが自分の仕事をまっとうしただけ」、「どんな事情があろうと職務放棄は許されない、それがおれたちの宿命」はなかなか感慨深かったです。
細胞たちは日々仕事をがんばっているので、わたしたちも自分の体を大切にしないといけないですね。
ステロイドがやってきて、さらにドタバタしますが、ステロイドの効果も切れて一件落着。
「スギ花粉アレルギー」は好きな話の一つです。
第6話「赤芽球と骨髄球」
まず最初に脱核について出てきましたね。
漫画ではストーリーが終わったあとに紹介があっただけでした。
赤芽球(赤血球の幼若な細胞)は核を持っています。
その赤芽球は脱核(細胞の中にある核がなくなる)して赤血球になります。
帽子でそれを表現するっておもしろいですね。
子どもの頃に実は出会っていた赤血球と白血球。
白血球は子どもの頃からブレないですね。
「白血球は自分を犠牲にしてでも他の細胞を守るのが仕事」
かっこいいです。
そして、アニメ第6話の半分で「赤芽球と骨髄球」の話は終了しました。
残り半分はどの話になるのか。
個人的な予想としては、コミック第3巻に収録されている「血液循環」の話になるのかなぁと思っていましたが・・・。
次回の「がん細胞」のエピソードのさわりの部分で終わりましたね。
漫画でも「赤芽球と骨髄球」の次は「がん細胞」なので、そうなったのかなぁ。
第7話「がん細胞」
6話でふつうの細胞として登場した彼は「がん細胞」でした。
声からして怪しい感じでしたもんね。
マンションの一室はさらに怪しい雰囲気。
「増殖」「浸潤」「転移」というがん細胞の特徴の表現の仕方が面白いです。
転移=引っ越しの荷物という細かな設定がこの作品のおもしろさですよね。
がん細胞も生まれてきたくて生まれたわけでもなく、生まれた瞬間から排除されるという悲しい運命。
体のためには仕方ないことだけど、見てると少し悲しくなりますね。
それでも「がん」は恐ろしいもの。
今回はやっつけることはできましたが、まだ続きがあります。
アニメでも続きが放送されるのか、楽しみですね。
第8話「血液循環」
今回の赤血球は燃えていますね。
いつも白血球に頼ってばかりの赤血球が自分一人で血液循環を1周することに奮闘。
とにかく、とにかく頑張る赤血球。
いつもながら道に迷うこともありますが、めげません。
そんな赤血球をかげながら見守り、時には先に細菌をやっつける白血球。
やはり頼りになる存在です。
8話は血液循環の勉強にもなるお話です。
子どもの勉強にもなりますね。
そして、最後の白血球の言葉はいいですね。
お互いの仕事を理解し、お互いの努力を認め合う。
仕事の上でも、人生においても大切なことを教えてくれます。
生物学のことだけでなく、いろいろと学ぶことの多い作品ですね。
第9話「胸腺細胞」
お!オープニング曲がいつもと違う!!
いつもは赤血球&白血球がメインで歌っていたけど、今回はキラーT細胞、マクロファージさんたちがメインですね。新鮮♪
9話はオープニング曲もしっかり聴きましょう。
今回は、キラーT細胞、ヘルパーT細胞、制御性T細胞の子ども時代のお話です。
いまは強いキラーT細胞も子どもの頃は弱々しいですね。
ヘルパーT細胞は子どもの頃からクールさは変わらず。
そして、制御性T細胞さんはさらにクールでかっこいい女性。
子どもの頃から訓練を受けて、ようやく今のT細胞としての姿があるんですね。
キラーT細胞とヘルパーT細胞の2人の関係はいいですよね。
いかにも青春という演出もグッド。
覚悟を決めたら、とにかくがんばるしかない!
わたしもがんばらなきゃなぁと思いました。
第10話「黄色ブドウ球菌」
赤血球は今回も最近に追われていますね。
ピンチになった時かけつけるのは、白血球・・・。
あれ、白血球じゃない!マスク姿の黄色い人!!
強いですねー。
この黄色い人は単球という細胞。
白血球と同じように貪食作用や遊走作用があります。
まるで忍者のような遊走姿。
そして、突如現れた黄色ブドウ球菌。
今回の黄色ブドウ球菌は前回と一味違います。
合体して強くなり、血小板のフィブリンも利用して防御も強化。
白血球たちが苦戦している中、現れたのは単球です。
血管を通り現れた単球たちは、血管の外へ出たことで正体をあらわします。
実はマクロファージだったんですね。
笑顔で敵を倒すマクロファージ・・・強いです。
時には優しく、時には強く、マクロファージは一番恐い存在ですね(笑)。
今回も無事体の中は細胞たちによって守られました。
第11話「熱中症」
体温調節のしくみや熱中症の症状の説明が多くて、勉強になる回ですね。
熱中症の重さが伝わる内容です。
汗をかくことが大事ということも分かります。
体がピンチの時をねらって現れたセレウス菌、なかなか嫌なやつですね。
いつもなら強い白血球も今回は暑さのせいで動けない。
細胞にとっても適切にはたらける温度というのがあります。
熱中症に、脱水症と絶体絶命のときにはじめまった雨ごい。
もう神に願うしかないときに天から光が射しこみます。
点滴は細胞たちにとっては奇跡の雨ですね。
熱中症のお話は、体のしくみや症状や治療までの流れがわかりやすく表現されているのでおもしろい!
第12話「出血性ショック(前編)」
成長してきた赤血球についに後輩ができます。
とてもかしこい後輩ですね。
できる後輩にたじたじの赤血球がかわいい。
でも、できすぎる後輩は扱いづらいですよね、わかります。
今回はいろいろな細胞が登場、紹介されていて今までの復習みたいで楽しいです。
そして、ついに体の中で大事故が起きます。
頭部損傷で大出血。
荒廃した組織の静けさがこわいですね。
緊急事態のときも自分の仕事をまっとうしようとする赤血球に先輩らしさを感じました。
次回どうなるんでしょう。
第13話「出血性ショック(後編)」
前回の続きですね。
大量出血で赤血球が一気にいなくなりました。
赤血球がいないといろいろな細胞に酸素が運ばれなくなり細胞の機能は低下します。
まさにピンチの状態。
いつもは道を間違えるなど頼りない赤血球ですが、今回の赤血球は違います。
最後まであきらめることなく、必死に酸素を運び続けます。
かっこいいですね。
出血性ショックにより体温も低下し、体の中はまるで雪国のように。
こういう症状の表現の仕方がおもしろいのが『はたらく細胞』の魅力の一つなんですよね。
そして、輸血の表現もおもしろい。
どこからか急に現れた、異なる方言を話す赤血球。
はたらく場所が変わってもやることは同じ!と、酸素を運び危険な状態だった体は元に戻り始めます。
体の外ではしっかりと治療が行われたわけですね。
またいつも通りの細胞たちの姿に一安心。
赤血球の後輩も仕事での大切なことを学びましたね。
最終回に出血性ショックをもってきたのは良かったです。
ただ、がん細胞の話の続きも見たかった気もしますが。
漫画と同じくらいアニメもおもしろかったので満足です。
『はたらく細胞』は漫画もおすすめ
アニメを観て『はたらく細胞』にはまった人はぜひ漫画も読んでみましょう。
現在、5巻まで発売しています。
まだアニメで放送していない、魅力的な話が盛りだくさんです。
簡単な内容はこちらの記事で紹介しています。
合わせてご覧くださいね。